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特定技能「介護」完全ガイド:人材確保の方法と受入れ施設の要件

特定技能ガイド編集部公開: 2026-04-05更新: 2026-04-05読了時間: 約12分

深刻な人手不足が続く介護業界において、特定技能「介護」は 外国人材確保の重要な柱となっています。介護分野は特定技能の中でも 最大の受入れ見込み数が設定されており、多くの介護施設が 外国人材の活用を進めています。本ガイドでは受入れの要件から 成功のポイントまでを解説します。

1. 介護分野の外国人材受入れ状況

介護分野における外国人材の受入れルートは、特定技能以外にも EPA(経済連携協定)、在留資格「介護」、技能実習と複数存在します。 それぞれ制度の目的や要件が異なるため、施設のニーズに合わせた 選択が重要です。

📊 介護人材の需給ギャップ

厚生労働省の推計によると、2040年度には約69万人の介護職員が 不足するとされています。外国人材の活用は、この需給ギャップを 埋める重要な施策の一つとして位置づけられています。

介護分野の受入れ見込み数(5年間)
135,000人
受入れルート在留期間主な要件家族帯同
特定技能1号「介護」通算5年技能試験+日本語試験+介護日本語試験不可
在留資格「介護」上限なし(更新可)介護福祉士の国家資格可能
EPA介護福祉士候補者最長4年二国間協定に基づく選考不可
技能実習「介護」最長5年監理団体を通じた受入れ不可

2. 受入れ施設の要件と対象業務

特定技能「介護」で外国人材を受け入れるためには、 施設側にもいくつかの要件が求められます。対象となる事業所は 介護保険法に基づく介護サービスを提供する施設で、 訪問系サービスは対象外となっています。

従事可能な業務は、身体介護(入浴、食事、排せつの介助等)や これに付随する支援業務(レクリエーションの実施、機能訓練の補助等)です。 訪問介護など、利用者の居宅で1対1でサービスを提供する業務は 現時点では対象外とされています。

ℹ️ 夜勤について

特定技能「介護」の外国人材は夜勤に従事することが可能です。 ただし、受入れ当初は日本人スタッフとの複数人体制で勤務させるなど、 安全面に配慮した体制が求められます。業界ガイドラインでは、 十分な研修期間を経てから夜勤に配置することが推奨されています。

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3. 試験内容とキャリアパス

介護分野の特定技能試験は、他の分野と比較して求められる試験が 1つ多い点が特徴です。技能試験である「介護技能評価試験」、 日本語試験(JLPT N4またはJFT-Basic)に加え、 「介護日本語評価試験」への合格が必要です。

介護分野の大きな魅力は、明確なキャリアパスが存在する点です。 特定技能1号の在留期間中に介護福祉士の国家試験に合格すれば、 在留資格「介護」に変更でき、在留期間の上限がなくなり、 家族帯同も可能になります。

⚠️ 特定技能2号への移行は対象外

介護分野は特定技能2号の対象外です。これは在留資格「介護」という 別の長期在留の道が存在するためです。介護福祉士を目指す キャリアパスについては、施設としても積極的に支援することが 人材の定着につながります。

4. 受入れ成功のためのポイント

介護分野で外国人材の受入れを成功させるためには、 言語面のサポートと職場環境の整備が特に重要です。

具体的には、やさしい日本語での業務マニュアルの整備、 介護記録の記載方法の丁寧な指導、日本人スタッフへの 異文化理解研修の実施、定期的な面談によるメンタルヘルスケアなどが 効果的な取り組みとして挙げられます。

また、介護福祉士の国家試験合格を目標とした学習支援 (教材の提供、学習時間の確保、模擬試験の実施等)を行うことで、 外国人材のモチベーション向上と長期定着が期待できます。

ℹ️ 先輩外国人介護職員の存在が重要

既に在籍している外国人介護職員がいる施設では、新たに受け入れる 外国人材の適応がスムーズに進む傾向があります。同じ出身国の 先輩職員がいれば、生活面での相談相手にもなり、 職場への定着率が高まることが報告されています。

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