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特定技能の費用まとめ:企業負担と本人負担の内訳を解説

特定技能ガイド編集部公開: 2026-04-05更新: 2026-04-05読了時間: 約13分

特定技能外国人の受入れにはさまざまな費用が発生します。 人材紹介手数料、登録支援機関への委託費、在留資格の申請費用、 渡航費など、企業負担と本人負担に分かれる費用項目を 正しく理解することが適正な受入れ計画の第一歩です。 本記事では費用の全体像と相場感を解説します。

1. 特定技能にかかる費用の全体像

特定技能の受入れ費用は、大きく「初期費用」と「ランニングコスト」に 分けられます。初期費用は採用から入国・就労開始までに発生する 一時的な費用で、ランニングコストは就労期間中に継続的に発生する 費用です。採用ルート(海外からの新規入国か、国内在住者の採用か、 技能実習からの移行か)によって費用構成は大きく変わります。

📊 受入れ費用の目安

特定技能外国人1名の受入れにかかる初期費用の目安は、 海外からの新規入国の場合で30万〜60万円程度、 国内在住者や技能実習からの移行の場合で15万〜35万円程度 とされています。ただし、送出国や人材紹介会社によって 大きく異なるため、複数社から見積もりを取ることが重要です。

初期費用の目安(1名あたり)
30〜60万円

費用の全体像を理解するにあたり、まず重要な原則があります。 出入国管理及び難民認定法(入管法)および関連法令では、 外国人本人から保証金を徴収したり、違約金契約を結んだりすることが 禁止されています。また、特定技能制度では外国人に対して 不当な費用負担を求めることも禁じられています。 採用全体のコスト構造については外国人採用コストの詳細記事も併せてご参照ください。

2. 企業が負担する主な費用項目

企業が負担する費用は多岐にわたります。以下の表は主な費用項目と おおよその相場です。なお、これらは一般的な目安であり、 地域・業種・人材紹介会社によって異なる場合があります。

費用項目概算費用発生タイミング備考
人材紹介手数料年収の15〜30%程度採用決定時紹介会社により大幅に異なる
在留資格申請費用(行政書士報酬)10万〜20万円申請時自社申請なら印紙代のみ
登録支援機関への委託費月額2万〜4万円/人毎月義務的支援の委託時
渡航費(航空券)5万〜15万円入国時海外からの新規入国の場合
住居確保費用10万〜30万円入国前後敷金・礼金・家具家電等
健康診断費用1万〜2万円入社時雇入れ時健康診断

上記に加え、日本語研修や業務研修の費用、社会保険料の会社負担分、 定期面談にかかる人件費なども考慮が必要です。 登録支援機関に支援を委託する場合の選び方については登録支援機関ガイドで詳しく解説しています。

⚠️ 送出機関への費用に注意

海外から人材を受け入れる場合、送出国の送出機関を通じた 手続きが必要な国があります。送出機関に支払う費用は 本来は外国人本人が負担するケースが多いですが、 過度な費用負担が問題になることがあります。送出国によって 手数料の上限が設定されている場合もあるため、 適正な費用かどうかの確認が重要です。

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3. 外国人本人が負担する費用

外国人本人が負担する費用としては、送出国での手続き費用、 パスポート取得費用、技能試験・日本語試験の受験料、 健康診断費用(出国前)、送出機関への手数料などがあります。

重要な点として、特定技能制度では外国人本人に対して 保証金の徴収や違約金の設定が禁止されています。 また、食費・居住費を給与から控除する場合は、 実費を超えない適正な金額であることが求められます。 労使協定に基づく控除であること、近隣の相場と比較して 不当に高くないことが確認されます。

費用項目概算費用備考
パスポート取得費用数千〜数万円(国による)本人負担が原則
技能試験受験料約3,500〜7,000円分野により異なる
日本語試験受験料約5,500〜7,500円JLPT/JFT-Basic
送出機関への手数料国・機関により大幅に異なる上限規制のある国もあり
健康診断(出国前)数千〜数万円(国による)送出国で受診

ℹ️ 技能実習からの移行は費用が抑えられる

技能実習から特定技能への移行の場合、すでに日本国内に 在住しているため渡航費が不要で、送出機関を経由する必要もない ケースが多く、初期費用を大幅に抑えることができます。 また、日本語能力や業務スキルが一定水準にあるため、 研修コストの低減も期待できます。制度の違いの詳細は特定技能vs技能実習の比較記事をご覧ください。

4. 費用を適正に抑えるためのポイント

受入れ費用を適正に管理するためには、以下の点に留意することが 重要です。まず、人材紹介会社や登録支援機関は複数社から 見積もりを取り、サービス内容と費用のバランスを比較しましょう。 価格だけでなく、サポートの質や実績も重要な判断基準です。

在留資格の申請手続きについては、行政書士に依頼する方法と 自社で申請する方法があります。初めての受入れでは専門家に 依頼することで書類の不備による不許可リスクを減らせますが、 2人目以降は自社で申請することでコスト削減が可能です。 採用手続きの全体フローは外国人採用フローの解説記事を参考にしてください。

また、特定技能の各分野に設けられた協議会への加入(多くの分野で無料)、 ハローワークの外国人雇用管理アドバイザー制度の活用、 各自治体の外国人材受入れ支援事業の助成金など、 公的な支援制度を活用することで費用負担を軽減できる可能性があります。

ℹ️ 長期的な視点でのコスト評価

特定技能の受入れ費用は初期費用だけで判断するのではなく、 外国人材の定着率や生産性向上の効果も含めた長期的な 視点で評価することが重要です。適切な生活支援や キャリアパスの提示により定着率が高まれば、 繰り返しの採用コストを抑えることにつながります。 生活支援の具体的な内容は外国人の生活支援ガイドをご参照ください。

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